内川沿いにかかる通称「手の橋」(正式には山王橋)から見える「BAR」のネオンサイン。漁師町の内川沿いにこんなオシャレなバーがあって良いんでしょうか。地元の人がちゃんと通っているのか心配になるくらいにイケてます。聞けば、こちらのバーのオーナーは米国ハワイ州出身の外国人です。
変態的?こだわりすぎる空間
この店こそが海外メディアでも紹介された、あの有名な「BRIDGE BAR/ブリッジバー」です。たまたま遊びに来た内川が気に入ってしまったスティーブン・ナイトさんがオープンした、築100年近くの番屋(漁師の作業小屋)を改装したハイセンスなお店で、ライウイスキーを中心に豊富なライナップのお酒が楽しめるバーです。
Link:【BRIDGE BAR】公式ページ
お店に入ってすぐに受けた洗礼がこちら。全面が弁柄色の通路、入口ですでに圧倒されてしまいます。きっと初めてきた方はワクワク、ドキドキするはずです。ちなみに新湊内川は漁師さんや高齢者が多いことから、夕方4時からオープンしているんです。つまり早寝早起きの方でも日常的にお酒を楽しんでほしいという配慮からだそうです。
店内は1階のフロアに段差があり、そして中二階があり、さらに奥には2階フロアがあるという不思議な空間になっており、古い複数の建物をリノベーションしてつくった事がうかがえます。
先ほどの弁柄色の通路のほか、和の伝統色である江戸紫色の階段も。このセンス、スティーブンさんはやはりタダモノではなさそうです。
ありそうでなかった古民家のBAR
BARと言えば、都会的なイメージが強くて、ビルの地下だとかホテルの最上階にあるような場合が多いと思います。ところが「ブリッジバー」は違います。リノベーションした建物の古い梁や柱がそのまま活かされて、周り中に「木」が沢山あって妙に落ち着きます。古民家なのに、決して和の雰囲気ではなくモダンでオシャレです。
店内にはグループでもお酒を楽しめるよう、テーブルを囲むような席があったり、バーならでのはカウンター席もあったりします。ですから、4名で来ても、カップルで来ても、一人で来ても楽しめる店です。「ブリッジバー」の運営を仕切りのが藤井さん。オーナーと同じ誕生日だったのが縁で、東京から射水市に移住しました。オープン当時はマネージャーでしたが、現在はこのバー事業を藤井さんが継承したそうです。まだ若いのに凄いです。
地元に愛されるバーに
冒頭の心配は無用です(笑)。「ブリッジバー」はしっかりと地元の常連さんに支えられており、もの凄く幅広い層のファンがいるのです。それもそのはず、藤井さんやスタッフはみんな親切で、カウンターではついつい話が盛り上がってしまいます。仕事の手はいつも動いている一方で、自然にほど良い距離感でお客さんと接してくれる様子は神業レベルだと思います。
余談ですが、世の中の状況が変わり、2023年にこの記事を書き直しています。というのも、ここ新湊内川でも海外の観光客を当たり前に見かけるようになり、地元の常連さんと観光客が隣同士に座るシーンが増えて、「ブリッジバー」の楽しみ方が広がると思ったからです。この空間とスタッフの皆さんが織りなすマジックによって、皆さんが楽しくおしゃべりしている様子が目に浮かぶようです。
家族でも楽しんでほしい
水辺の民家ホテルに家族でお泊りしてくださった場合、もし全員が18歳以上であれば、ぜひこのチャンスにご家族でBARタイム♫を楽しんでください。実は美味しいノンアルカクテルも充実しており、アルコールが飲めなくても十分楽しめると思います。家族でBARって、素敵な時間だと思いませんか?
車社会の地方では、誰か一人だけアルコールが飲めない犠牲者がいるものです。「バーに行ったのに、こんな罰ゲームはひどい!」と思うなかれ、「ブリッジバー」のノンアルカクテルをわざわざ飲みに来る常連さんがいるほど、その美味しさのクオリティは高く、期待に値するものです。
スティーブンさんは普段、「ブリッジバー」に併設のオフィス兼住宅で英訳のお仕事をしています。超忙しいとき以外は、藤井さんとスタッフの皆さんで運営しています。とは言え、ちょこちょことお店に顔を出されてお客さんにご挨拶をしています。ラッキーにもスティーブンさんに会えて、ウイスキーとか日本で体験してきたことなどを聞いてみると良いかもしれません。
内川沿いに佇むバーの様子は一見の価値ありですし、こんな町にこんな店があるという、良い意味での違和感も楽しんで頂きたいです。きっと忘れられない旅の思い出になるはずです。
『BRIDGE BAR』
F B: https://www.facebook.com/uchikawabridgebar/
電話: 090-8098-4690
場所:射水市八幡町一丁目12-5
水辺の民家ホテルから徒歩7分程
時間:16:00〜23:00
定休:月曜日